気候の特徴 |
平均気温
(札幌) | 7.8度(最高21.7 最低-5.1) |
年降水量
(札幌) | 1,141mm |
特記事項 |
・気候は冷帯に属し、梅雨がない
・内陸部は大陸性の気候となる
・根室、釧路など道東太平洋岸では濃霧の影響を
うけ6月〜8月の3ヶ月間の霧日数は50日を
超える。
・オホーツク海沿岸には1月中旬頃から3月下旬
まで流氷が接岸し、定着氷となる。 |
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自然環境 |
・世界一の透明度競う(ロシア、バイカル湖)をほこる摩周湖
・温泉と活火山(有珠山、昭和新山)
・ラムサール条約によって保護されている釧路湿原
・ヒグマ、エゾシカ、タンチョウ、オオハクチョウ
・エゾマツ、トドマツなどの針葉樹林 |
代表的な都市 | 函館・旭川・釧路・小樽・室蘭・根室・稚内・網走 |
歴史・人物 |
江戸時代までは蝦夷地とよばれ、アイヌ人が中心に生活していた。
江戸時代の終わりに、伊能忠敬が蝦夷地を探検し、詳細な地図を作製し
人々の知るところとなる。明治に入り、屯田兵や本州からの移民により
開拓が行われ、広い大地を利用して、本州にはない大規模な農業が発展
することになる。
江戸時代、松前藩がアイヌ人との交易を一手に行っていたが、松前藩
の役人などの不正も多く、これに反対したアイヌ人のリーダーである
シャクシャインが1669年に松前藩と戦った。
1792年鎖国中の日本にあって根室に来航したラクスマンや、明治にな
って札幌農学校(現北海道大学)設立に努力したクラークなどが北海道
との関係で知られている。かつて開拓使に雇われていた地質学者のアメ
リカ人ライマンは北海道を「眠れる森の美女」に例え、眠りは永かった
けれど目覚めた後に急速な進歩を遂げたことを比喩した。
1869年7月、開拓使が設置され、8月15日蝦夷地を改め、北海道と
命名。道名の由来は、松浦武四郎が考えた案のうちの1つで「北加伊」
を「北海」に当て字して、東海道などにならって道をつけた。「加伊」
は蝦夷の音読み「カイ」からきている。
1871年札幌に開拓使がおかれ、1886年に北海道庁が設置された。なお
札幌とは、アイヌ語でサッポロベツ(乾いた大きな川)から転訛したも
の。
*クラーク博士→「少年よ大志をいだけ」の言葉で有名 |
伝統文化 | ○アイヌ文化 |
産 業 |
かつては夕張などの炭坑(石炭の採掘)がさかんであったが、エネル
ギー源が石油中心になり衰えてしまった。
自然を生かして、大規模な酪農や牧畜、じゃがいもやタマネギなどの
農業生産は全国でも有数。その他、北洋漁業が盛んで、水揚げ量は全国
一位。また、林産資源も豊富で林業やこれにともなう、パルプ、製紙業
も盛んである。
石狩平野では米の生産、十勝平野では畑作が中心、根釧台地などでは
酪農や牧畜が盛んである。日高地方は競走馬(サラブレッド)の生産牧
場が多くみられる。
・石狩平野の稲作、十勝平野の畑作、根釧台地の酪農 |
特産物 |
○豊かな海産物(カニ、ウニ、昆布、鮭、マス、タラ)
○てんさい、大豆、たまねぎ、じゃがいも、にんじん、小麦、米
○新巻鮭
○木彫りの熊
○バター飴
○阿寒湖にはマリモがみられる。
○札幌ラーメン(みそ味) |
観光地 |
○北海道全域のスキー場
○知床観光・流氷祭り
○網走刑務所
○登別温泉・函館の夜景・小樽の運河 |
祭・イベント |
○さっぽろ雪祭り
○ばんえい競馬
○江差追分 |
その他 |
[課題] 北方領土問題
北洋漁業
「試される大地」というキャッチフレーズで北海道の可能性や
次の時代に果たす役割などをイメージしたキャンペーンも展開
している。 |