狭山市立中央中学校![]() | |||
日本が先の大戦で敗戦してから、今年で70年目にあたります。 [ふれあい講演会 被爆体験を語る (中島寿々江 氏)] 8月15日はどんな日なのだろう… 日本政府はこの日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とし一般には「終戦の日」「終戦記念日」と 呼ばれています。一般にはこの日をもって、連合国との戦争が終わったように受け取られがちですが、 実際にはそう単純ではありません。 1945年7月26日、アメリカ合衆国を中心に作成されたポツダム宣言が出され、日本にこれを受け入 れるように求めてきました。 これを受けて政府や軍の代表が話し合いましたが、なかなか決断することできず、結局、天皇陛下の 「聖断」をもってこれを受け入れ、敗戦を認めることに決まりました。 政府は8月14日に連合国に対してポツダム宣言の受諾を通告し翌15日に有名な「終戦の玉音放送」 によって、天皇陛下自らが、国民にこのことを伝え、戦争を終結することが告げられました。 従って、 8月15日は、「日本がポツダム宣言を受入れ戦争を終えることを国民に伝えた日」ということになります。 これで戦争が終わったように思われがちですが、そうではありません。あくまでも、連合国に受諾を通告 し国民に戦争を終えることを伝えただけなので、正式に軍が戦闘を中止し、連合国が攻撃を止めた日と いうわけではありません。実際に8月15日以降に戦死した軍人や民間人は多数います。 正式に、日本が降伏文書(戦争に敗けたことをみとめた文書)に調印したのは9月2日です。正式に 戦闘が終わったのはこの日ということになります。アメリカはこの日を、対日勝戦記念日(V-J DAY)に しています。 さらに国際法上、完全に戦争状態が終わったのは、1951年9月8日にサンフランシスコ講和条約を 結び、この条約が効力をもった1952年4月28日ということになります。 またソ連(今のロシア)とは北方領土の問題等が解決していないこともあり、未だに講和条約を結んで いないので正式に戦争が終わったとは言えない状態が続いています。 こんな勉強をしてみましょう。 ◆教科書にある言葉を用語集で調べて、ノートに書き写す。 ◆図書館などにある戦争を描いた本を読んでみましょう。ほんの一部を以下に紹介します。 (皆さんが感動したり、勉強になった本や映画、資料があったら教えてくださいね。) ◇戦争を経験した人の話などを聴いてみる。 ◇戦争を記録した映画を観たり、記念館などに行ってみる。 ◆疑問に思ったことなどは、調べたり、大人や先生に質問してみる。 ◆今の社会が先の戦争の影響をどのように受けているか考える。 ◆過去の教訓を、これからどう生かしていったらいいのか友達や大人と話し合ってみる。
【勉強する上での注意】 ・インターネットなどの情報には偏ったものや誤った記述が多く見受けられます。正しい知識を得るには注意が必要です。 ・本や映画など、脚色や実際とは違う描き方をしているものも多いので、フィクションなのかノンフィクションなのかを確認しましょう。
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