校訓 「高く 正しく 強く」

第5号(1学期終業式号) 平成28年7月19日発行   校長 矢武直人

             
   大海を目指す中央中生、
      大海で生きる中央中生へ!   
波騒(なみざい)は世の常である。
波にまかせて
泳ぎ上手に
雑魚(ざこ)は歌い 雑魚は踊る。
けれど、誰が知ろう、
百尺下の水の心を。
水のふかさを
吉川英治の小説「宮本武蔵」は最後上の右のような言葉で終わっています。 小さな魚たちが波打ち際で、楽しそうに遊んでいる。 大きな波、小さな波に合わせて仲良く遊んだり、時にはぶつかりあって 喧嘩になったり…。  「今日もみんなで楽しくやろう!」  「何ぶつかってくるんだよ!」  「そっちが悪いんだろう!」  「頭にくるなぁ」 波打ち際でみられるいつもの光景である。 この小さな魚たちは、これが世の中だと思っている。 一方、沖合はるか遠くの大海では、大きな魚たちが悠々と泳ぎ、深い思慮の もと、様々な出会いを重ねながら日々の生活を送っている。 広い世界ゆえ、出会いは幅広く、体験も奥深い。 波打ち際で騒いでいる小さな魚たちには、到底この大海に生きる魚たちを 理解することはできない。そんな世界があることすら知らない。  修学旅行が終了し、3年生と校長面談を行っています。中央中での先輩に あたる3年生と、いろいろな話ができるこの機会は、私にとって、とても有意義で 楽しいひとときです。3年生の発言を聞いていると、素直さとともに、頼もしさも 感じます。 「中央中は挨拶がよくできる。」 「生徒同士、男女、そして先生方とも仲が良い。」 「教科○○が大好きです。(生徒それぞれですが、9教科みんな出てきます)」 「地域とのふれあいの場も大切にしていきたいです。」…  すばらしい子ども達に出会えていることに感謝しつつ、大海で生きる中央中生を 育むために、職員一同、保護者・地域の皆様とともに力を合わせて教育活動を充実 させていきたいと思います。  1学期のご支援ご協力に感謝いたします。      2学期もどうぞよろしくお願いいたします。 
【バックナンバー】 [4月号] [5月号] [6月号] [7月号] [9月号] [10月号] [11月号] [12月号] [1月号] [2月号] [3月号]