波騒(なみざい)は世の常である。
波にまかせて
泳ぎ上手に
雑魚(ざこ)は歌い 雑魚は踊る。
けれど、誰が知ろう、
百尺下の水の心を。
水のふかさを |
吉川英治の小説「宮本武蔵」は最後上の右のような言葉で終わっています。
小さな魚たちが波打ち際で、楽しそうに遊んでいる。
大きな波、小さな波に合わせて仲良く遊んだり、時にはぶつかりあって
喧嘩になったり…。
「今日もみんなで楽しくやろう!」
「何ぶつかってくるんだよ!」
「そっちが悪いんだろう!」
「頭にくるなぁ」
波打ち際でみられるいつもの光景である。
この小さな魚たちは、これが世の中だと思っている。
一方、沖合はるか遠くの大海では、大きな魚たちが悠々と泳ぎ、深い思慮の
もと、様々な出会いを重ねながら日々の生活を送っている。
広い世界ゆえ、出会いは幅広く、体験も奥深い。
波打ち際で騒いでいる小さな魚たちには、到底この大海に生きる魚たちを
理解することはできない。そんな世界があることすら知らない。
修学旅行が終了し、3年生と校長面談を行っています。中央中での先輩に
あたる3年生と、いろいろな話ができるこの機会は、私にとって、とても有意義で
楽しいひとときです。3年生の発言を聞いていると、素直さとともに、頼もしさも
感じます。
「中央中は挨拶がよくできる。」
「生徒同士、男女、そして先生方とも仲が良い。」
「教科○○が大好きです。(生徒それぞれですが、9教科みんな出てきます)」
「地域とのふれあいの場も大切にしていきたいです。」…
すばらしい子ども達に出会えていることに感謝しつつ、大海で生きる中央中生を
育むために、職員一同、保護者・地域の皆様とともに力を合わせて教育活動を充実
させていきたいと思います。
1学期のご支援ご協力に感謝いたします。
2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
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