校訓 「高く 正しく 強く」

第7号(11月号) 平成27年11月2日発行   校長 関田重雄

 
学力調査結果について考える
 今回「学力・学習状況調査」の結果を見ると埼玉県も狭山市も全国の平均 値に及ばない結果になっています。ここ数年の結果も同様の結果が出ていま す。なぜこのような結果が数年続いているのか、学校も行政もしっかりと分 析をして対応する必要があると思います。  中央中は、この3年間「学力・学習状況調査」において大変良好な結果を 収めています。「学区の経済力があるから。」「塾に多くの生徒が通ってい るから。」等々様々な意見をいただくこともありますが、少なくとも学校の 取り組みが学力向上に繋がっているという自負は持っています。具体的な取 り組みとしては、まず、規範意識については厳しく指導しています。その結 果、学校が落ち着き、善悪の判断において生徒の意識がきわめて高くなった という事が言えると思います。中央中学校では、「学習ルール」を設けてい ます。チャイム着席や学習への参加の仕方等を徹底させ学校全体で取り組ん でいます。授業50分間のうち、授業態度や忘れ物の注意に時間が費やされ てしまうと、学習に集中する時間が減ってしまいます。このような規律やル ールをしっかり決めて、授業時間を最大限有効に使っています。どの学校で も行われていることだと思いますが、徹底させるためには教師の粘り強い指 導があってのことであるのも事実であります。  第二、家庭学習の重要性を意識して指導しています。小学校とは違い、保 護者の方に学校の宿題等を見ていただくことには、やはり限界があります。 教師がきめ細かく家庭学習の仕方について指導し、定着させることが必要に なります。学力テストで常に上位の秋田県では、「授業と家庭学習のつなが りを意識して、家庭での学習に取り組ませていて『自学ノート』といった形 で、家庭学習に取り組ませている。」とのことです。本校でもこのことを参 考に「自主学習ノート」の作成を推奨しております。まず大切なことは、 「家庭学習は毎日やることが大事」ということが原則であるということです。  勉強に限らず日々の努力、毎日の繰り返しがあって初めて出来るようにな ります。生活習慣の一部として体に覚えこませることが大切です。中学校で は遅いと言う人もいますが、始めるのに遅いという事はありません。思った 時にやっていくこと。これが重要だと思います。  家庭学習を毎日続けるためには、本人の学習意欲が欠かせません。そのた めには、学習していることが実社会につながっていることを実感させること が大切です。学習することが自分の生活に、どう必要になってくるのか、何 のために9教科の勉強をするのか、勉強していることが、世の中で、どう使 われているのかを理解することが重要なのです。そのために中央中学校では 昨年度から1年生に「中央中ハローワーク」と銘打って様々な職業の人を学 校に呼んで出前授業を実践しています。昨年度、講師の先生が共通しておっ しゃっていたのは、「勤勉さと継続的な努力の大切さ」です。将来を見据え た取り組みは、日々の学習の重要性を意識させるためには必要不可欠である と思います。その取り組みの延長で2年生は3日間の職場体験学習を行いま す。そして3年生になり進路選択を行っていくという流れになります。  さらに、徹底的な問題演習を行っています。学力テストの問題に慣れるこ とと、最後まであきらめずに解答する真面目さの励行。何よりも成績に関係 ないテストでも頑張ろうとする姿勢を作っています。それは、何でも一生懸 命に取り組む姿勢の先に学力の向上があるからです。  その外にもさまざまな取り組みを実施していますが、今後も先進地域に学 び様々な工夫を凝らす必要性を感じます。生徒の夢の実現のためには、やは り学力の向上は必要であり、そのためにはなぜ必要なのかをしっかりと学校 でも家庭でも教えていく必要があると考えております。
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